ふるさと納税のマニアックな返礼品!
- 2018/2/5
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由緒ある武者絵がもらえる!?
ふるさと納税、私の周りでも各地域の返礼品が話題になることが増えました。
どこのものがより一層お得なのか? そこが重要なポイントとしている方も多い中、私的には「より一層マニアックな返礼品」が大事だったりします。
まだ私と同じ価値観のふるさと納税者に出会ったことはないのですが、同じように探している方もいるのではないかとおもって、今日は私の選び抜いた返礼品と、その出会いをご紹介。
今回、私がみつけて一押しの返礼品は栃木県芳賀郡市貝町に寄付するともらえる「有限会社武者絵の里 大畑」の掛け軸です。
そもそも、なぜ、この掛け軸に出会えたかというと、
最初は美味しいフルーツが欲しいなとおもっていたんですね。
このときは純粋に美食探し。
決して、マニアックなもの探しじゃなかったんです。
私の家族が大好きなイチゴを探すと自ずと栃木県へと導かれ、たどり着いたのが武者絵だったのです!
急な予定変更で、イチゴ好きの家族には申し訳ないような気もしますが…
マニアックなものを探していたわけではないのにマニアックにたどり着く…
運命と思って諦めてもらうしかないですね。
この「武者絵 大畑」はどうやら、地元では有名な工房のようです。
先代には無形文化財技術保持者もいらっしゃったり。
そもそも、こんな武者絵、私は博物館とかで色褪せたようなものでしか見たことがありませんので、今でもこうやって描いている(技法として、正確には染めているそうです)方がいるんだ! と知っただけでも、ふるさと納税に感謝!
「武者絵 大畑」のホームページにいくと、そこには日本で唯一の武者絵の工房というような説明がありました。
日本で唯一の民芸…
かなりマニアックな返礼品に出会えてしまった予感がしますよね。
この市貝町の近くには陶芸で有名な益子町もあるのですが、地域の方たちは男の子が生まれると、端午の節句に「武者絵 大畑」の旗を庭先に飾る家が多いそうです。
武者絵ですから、日本の歴史上名高い武将達を描いていて、そこに男児の名前や家紋を入れてもらうことも可能なんだそうで、きっと、この地域にゴールデンウイークの頃に行くと壮観なものを拝見できそう。
そんな凄いものがまだまだ個人の家の庭に飾られてるなんて、想像しただけでも感動しちゃいますが、ふるさと納税での返礼品は掛け軸です。
名入れもできないし、庭先には飾れませんが、逆に、家の中でずっと眺めていることができるということになります。
なんといっても掛け軸ですからね、本当なら床の間とかもあるとより良いのでしょうけど、そんな余裕のスペースは我が家にはございません。
だから、掛け軸というのとはちょっと違った扱いになるかもしれませんが、タペストリーのようにして、玄関に飾ってみるくらいならできそうじゃないですか?
寄付金額によって、もらえる掛け軸の大きさと絵のモデルも変わってきます。
寄付金額30,000円だと武田信玄の掛け軸で、高さが140cm。
20,000円だと足利尊氏で、高さが140cmに。
武将のチョイスと寄付金額の関係は私にはわからないのですが、歴史に詳しい方だと納得いくことなのでしょうかね。
知識がないために武将で選ぶわけでもない私、コンパクトな掛け軸にするか、迫力を選ぶか…悩ましいですね。
紹介文には海外へのお土産にも良いというようにあるので、もしも本当に海外の方に贈るような場合は、そこは迷わずに30,000円の寄付で180cmをとなりますかね。
でも、外国人が日本人の技術に感動することの一つに、米粒に絵を描くとか、盆栽なんかはなんであんな小さな鉢に木を植えて立派に育てられるんだ? っていうのがあるっていうので、小さいサイズに大きな武将…なんて思うもんかはわかりませんが、出来る範囲でするのが寄付ですし、どちらのサイズであったとしても、こんなマニアックな返礼品、日本人にとっても滅多なもの、外国人ならとにかく大喜びしてくれそうです。
あとは、歴史好きな方へのお祝いにも喜ばれるかとおもいます。
同じ「武者絵 大畑」のものでも、10,000円の寄付金でトートバックもあります。
こちらは色は単色になって、先の20,000円、30,000円の掛け軸がすごく鮮やかな色合いだっただけに少し質素に見えてしまうのですが、ただ、実用性は掛け軸よりも数段、上がりますね。
これがあの武者絵のままだったら迷わずに決めてしまえるのですが、ちょっと系統が違う故に、実用性をとるかどうかと悩んでしまいます。
すごいですね、実用性がないのに欲しいとおもわせる返礼品…これから他の地域でも探してみますけど、ここまで悩ませてくれる返礼品が他にもあるのか? かなり疑問です。
栃木県の市貝町というところ、相当、ハイスペックといえますね。
もう一つ、民芸でマニアックともいえる返礼品をご紹介します。
市貝町と同じく、栃木県芳賀郡にある益子町からです。
そう、陶芸で有名な、益子焼の益子町。
「武者絵 大畑」のある市貝町の隣町になるのですが、そこの返礼品もこれまたすごく面白そうで、なんと「益子綿体験チケット(糸紡ぎ、ストラップ作り)」というもの!
「益子綿体験チケット(糸紡ぎ、ストラップ作り)」の詳細はコチラ
事業者が「益子ふるさとの家」というところ。
無農薬、無化学肥料で育てられた益子産綿の種切りから体験が始まるというので、かなり本格的な内容のようです。
糸紡ぎの体験なんて、そんな返礼品、なんかすごく不思議で。
寄付金を収めて物をもらう、っていうのと違って、自分で作るわけですからね。
有意義な時間を寄付金でもらう、ということでしょう。
それも、10,000円です。
目指すはミサンガかストラップ…安い! とおもうか、高い! とおもうか、意見が大きく分かれそうですね。
由緒正しい、歴史ある工房なので、持っているだけでも自慢のできるポーチが届くと期待できますね。
市貝町「武者絵 大畑」のトートバックと「日下田藍染工房」のポーチをセットで持っていたら、どんだけ栃木県の民芸、工芸に精通した人だ? と、ちょっと自分をインテリに装えるような気もしてきました。
かなりハイセンスな感じが醸し出せそう。(持ち物だけですけどね)
こうやってみてみると、その地域の美味しいものだけじゃなく、なんとなく暮らしぶりもみえてくる気がしませんか?
栃木県の芳賀郡は多分、かなり民芸が身近にあって、5月の端午の節句の頃には庭先に素敵な旗が並び、ちょっといったら藍染めの工房もあって、そして、当然、益子焼という産地がある。
そうそう、この「日下田藍染工房」は益子焼の産地にまさに位置していて、工房はいまでも茅葺き屋のままなんだそうです。
栃木県有形文化財指定もされているその茅葺き屋根の建物が藍染場という、ものすごく素敵そうなロケーション!
染物体験に行くわけではないけれども、そんなロケーションを見たくて益子町に行くのなら、それだったら時間も作って、「益子ふるさとの家」でストラップを自分で織ってみても良いかもしれませんよね。
そうしたら、武者絵のトートバックに藍染めのポーチに、自分で織った無農薬の木綿のストラップ…日本の文化を当たり前に、さりげなく身に着けられる、そんな憧れの生活ができそうじゃないですか?
他にも、さすがは民芸の益子町、革製品もあったり、返礼品のマニアック指数が高めです。
作家さんがたくさん住んでいらっしゃる地域だからでしょうね、クラフトフェアに行ったような感覚で、ふるさと納税の返礼品を選ぶことができます。
もちろん、益子焼の返礼品もありますから、器選びも楽しめそう。
益子焼といえば有名な陶器市ってありますけど、あそこまでの数ある中から好みの逸品をみつける、ということとは違うけど、寄付してもらえる返礼品がずっとつかえる、愛用すればするほど愛着のわく器っていうのも良さそうです。
あとは、益子は蕎麦も有名なようですね。
「地元産 常陸秋そば 石臼挽きそば粉」が気になりました。
マニアックな返礼品からはちょっと外れるかもしれませんが、探している間に私もお腹が空いたのでしょう、どうしても食べ物に目がいってしまう…それでも、乾麺ではなく、あえてそば粉、となるところはどうしてもマニアック好きだからお許しください。
「有限会社鈴木そば製粉所」というところで製粉しているそば粉は寄付金10,000円。
ここのそば粉は栽培から一括して、さらに石臼でひいている、相当のこだわり様ではないですか。
蕎麦と言ったら手打ちだし、打ち立てが最高だし、こういう栽培から管理しているところのそば粉なら、蕎麦湯も安心して飲めるはずです。
もしも近くにそば打ちが趣味の方がいたら打ってもらったり、自分でやれるっていう方には贈答にしても良いですよね。
私の場合は自分ではできませんので、趣味で打っている友人に贈答するということにして、そのまま蕎麦湯まで一緒にいただきたいところです。
マニアックな返礼品を探していたら、栃木県の芳賀郡という地域にも詳しくなれたし、親しみも持てて、こうやって民芸品を選べる機会に恵まれて楽しかったです。
もうちょっとじっくりと厳選し、有意義な寄付をしてきたいとおもいます!